「見るおどり」から「踊るおどり」へ――。岐阜県・郡上八幡の夏の夜を、30夜以上にわたって彩る「郡上おどり」。その最大の特徴は、観光客も地元の人も、誰もが踊りの輪に加われる一体感です。特に、お盆の4日間にかけて行われる「徹夜おどり」では、街は朝まで踊り明かす人々で埋め尽くされます。下駄の音と三味線の音色が響く城下町で、あなたも踊りの輪に加わってみませんか?この記事では、2026年の開催に向けて、郡上おどりを心ゆくまで楽しむための完全攻略法をガイドします。
郡上おどり2026の基本情報(開催日程・会場)
郡上おどりは7月中旬から9月上旬まで、約32夜にわたり開催されますが、ハイライトはお盆の4日間の徹夜おどりです。
- 名称: 郡上おどり(ぐじょうおどり)
- 開催期間: 2026年7月中旬~9月上旬(予測)
- クライマックス(徹夜おどり): 2026年8月13日(木)~8月16日(日)(予測)
- 会場: 岐阜県郡上市八幡町市街地(開催日によって会場が変わります)
- 料金: 観覧・参加無料
- 公式サイト: 郡上八幡観光協会公式サイト
郡上おどり メイン会場へのアクセスマップ
徹夜おどりなどで中心的な会場となる「郡上八幡旧庁舎記念館」前の場所をGoogleマップで確認しましょう。
郡上おどり 会場へのアクセス方法
会場のある郡上八幡へは、名古屋や岐阜から高速バス、またはローカル鉄道を利用します。
公共交通機関でのアクセス
- 名古屋・岐阜から: 岐阜バスまたは名鉄バスの高速バス「高速名古屋白川郷線」などで「郡上八幡城下町プラザ」下車が便利です。
- 鉄道利用の場合: JR高山本線「美濃太田駅」で長良川鉄道に乗り換え、「郡上八幡駅」下車。駅から中心部までは徒歩約15分です。
※徹夜おどりの期間中は、臨時バスの運行も期待できますが、公共交通機関での日帰りは困難です。必ず事前にご確認ください。
郡上おどりの3つの魅力!見どころを徹底解説
400年以上続く伝統の盆踊りの、奥深い魅力をご紹介します。
魅力1:祭りのクライマックス!熱気の「徹夜おどり」
お盆の8月13日から16日までの4日間は、夜8時から翌朝4時、5時まで文字通り夜を徹して踊り明かす「徹夜おどり」が行われます。最初はまばらだった踊りの輪が、深夜になるにつれてどんどん大きくなり、街全体が熱気に包まれていく高揚感は格別です。空が白み始める頃、クライマックスを迎える踊りの輪の中で迎える朝は、一生忘れられない体験になります。
魅力2:誰でも主役!観光客も輪に入れる参加型のお祭り
郡上おどりに「観客」はいません。そこにいる誰もが「踊り手」です。上手い下手は関係なく、見よう見まねで踊りの輪に加わるのが一番の楽しみ方。踊りの種類は全部で10種類ありますが、有名な「かわさき」や「春駒」は覚えやすく、すぐに輪に溶け込めます。この懐の深さこそ、郡上おどりが多くの人に愛される理由です。
魅力3:下駄の音と生演奏が響く風情ある街並み
郡上おどりのBGMは、録音された音源ではありません。屋形の上で、三味線、太鼓、笛、そして唄い手がすべて生で演奏します。このライブ感あふれるお囃子と、数千人の踊り手たちが鳴らす下駄の「カランコロン」という音が一体となり、風情ある城下町に響き渡ります。この心地よい音のシャワーを浴びるだけでも、訪れる価値があります。
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郡上おどりにおすすめの服装【浴衣と下駄が正装!】
8月の郡上八幡は、夜でも蒸し暑い日が多いです。服装のポイントは「踊りやすさ」です。
- 浴衣と下駄が、郡上おどりの最高のコスチュームです。街中にはレンタルや着付けをしてくれるお店も多く、手ぶらで行っても楽しめます。
- 洋服の場合は、汗を吸いやすく動きやすいTシャツやゆったりしたパンツがおすすめです。
- 何時間も踊るため、履きなれた靴は必須。下駄を履くなら、鼻緒ずれ対策に絆創膏を持参しましょう。
郡上おどりは宿泊必須!徹夜おどりは朝まで帰れない!
徹夜おどりに参加する場合、公共交通機関は深夜には動いていません。朝まで踊り明かすか、途中で抜けても始発を待つことになるため、宿泊が絶対に必要です。しかし、郡上八幡町内の宿は非常に少なく、徹夜おどりの期間中は1年前から予約が埋まることも。宿泊を考えるなら、すぐにでも行動を開始しましょう。
目的別!郡上おどりにおすすめの宿泊エリア
予約困難な郡上八幡と、現実的な拠点都市をご紹介します。
エリア1:理想だが予約は最難関「郡上八幡市内」
踊り疲れたらすぐに宿に戻れる最高のロケーション。ただし、宿の数が限られているため、予約は極めて困難です。徹夜おどりを本気で楽しみたいなら、1年前から予約を狙う価値はあります。
- 郡上八幡ホテル積翠園
- ホテル ヴィラ アンバサダー
- 旅館 立花
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エリア2:現実的な拠点となる「岐阜市・名古屋市」
郡上八幡への高速バスが出ている岐阜市や名古屋市が、最も現実的な宿泊拠点です。ホテルの選択肢が豊富で、予約も比較的しやすいでしょう。徹夜おどり期間中は、ツアー会社による深夜バスが運行されることもあるので、チェックしてみましょう。
- 都ホテル 岐阜長良川(岐阜市)
- 名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市)
- 三井ガーデンホテル名古屋プレミア(名古屋市)
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あわせて楽しみたい!郡上八幡の観光&グルメ
「水の城下町」として知られる郡上八幡の風情ある街並みも満喫しましょう。
おすすめ周辺観光スポット
- 郡上八幡城: 日本最古の木造再建城。天守閣からは城下町を一望できます。
- 宗祇水(そうぎすい): 日本名水百選の第1号に選ばれた湧き水。
- 食品サンプル作り体験: 郡上八幡は食品サンプルの生産日本一。自分だけのサンプルを作れます。
必食!ご当地グルメ
- 天然鮎: 清流・長良川で獲れた鮎の塩焼きは絶品。
- けいちゃん: 鶏肉を味噌や醤油ベースのタレで味付けし、キャベツなどと焼いて食べる郷土料理。
- 郡上みそ: 地元で作られる、昔ながらの製法を守ったお味噌。お土産にも人気です。
まとめ:踊りの輪に入れば、あなたも郡上の人になる
いかがでしたでしょうか。郡上おどりは、ただ見るだけではもったいない、参加してこそ本当の楽しさがわかる祭りです。歴史ある城下町で、下駄を鳴らし、見知らぬ人と同じ輪になって踊る一体感。そして、夜が明けるまで踊り続けた後の、心地よい疲労感と達成感。それはきっと、何物にも代えがたい夏の思い出になるはずです。この記事を参考に、ぜひ2026年の夏は、日本一の踊りの輪に飛び込んでみてください。