まるで戦国時代からタイムスリップしてきたかのような、甲冑に身を固めた騎馬武者たちが大地を駆け巡る――。福島県相双地方で千年以上も続く「相馬野馬追」は、単なる祭りではなく、神事であり、壮大な歴史絵巻そのものです。世界にも類を見ないこの勇壮な武士の祭典は、一度見たら忘れられない感動と興奮を与えてくれます。「どんなお祭りなの?」「最大の見どころは?」この記事では、2026年の開催に向けて、相馬野馬追を味わい尽くすための完全攻略法をガイドします。
相馬野馬追2026の基本情報(開催日程・会場)
相馬野馬追は、毎年7月の最終土・日・月曜日の3日間にわたって開催されます。最大の見せ場は2日目に集中しています。
- 名称: 相馬野馬追
- 開催期間: 2026年5月23日(土)~5月25日(月)(予測)
- 主な会場:
- 2日目メイン会場: 雲雀ヶ原祭場地(福島県南相馬市原町区)
- その他: 相馬中村神社(相馬市)、太田神社・小高神社(南相馬市)ほか
- 料金: 沿道からの行列観覧は無料。2日目のメイン会場「雲雀ヶ原祭場地」は入場料が必要です。
- 公式サイト: 相馬野馬追公式サイト
相馬野馬追 メイン会場へのアクセスマップ
2日目の甲冑競馬や神旗争奪戦が行われるメイン会場、「雲雀ヶ原祭場地」の場所をGoogleマップで確認しましょう。
相馬野馬追 会場へのアクセス方法
メイン会場の最寄り駅は、JR常磐線の「原ノ町駅」です。
電車でのアクセス
- 東京方面から: 東北新幹線で「仙台駅」へ。JR常磐線に乗り換え「原ノ町駅」まで約1時間20分。
- 原ノ町駅から会場へ: 2日目は「原ノ町駅」からメイン会場の雲雀ヶ原祭場地まで、有料シャトルバスが運行されます(徒歩約25分)。
※当日は大規模な交通規制があり、会場周辺の駐車場は大変混雑します。公共交通機関の利用を強くおすすめします。
相馬野馬追の3つの魅力!見どころを徹底解説
3日間にわたる祭りのうち、特に観光客にとって必見のハイライトを3つご紹介します。
魅力1:砂塵を巻き上げ疾走!大迫力の「甲冑競馬」
2日目のメインイベントの一つが、甲冑をまとった騎馬武者たちが本気で競い合う「甲冑競馬」です。先祖伝来の旗指物を背負い、兜をかぶった騎馬武-者が、1周1000mのダートコースを疾走する姿は圧巻の一言。地響きを立てて駆け抜ける馬と、それを操る武者の姿は、まさに戦国時代の合戦さながらの迫力です。
魅力2:騎馬武者が入り乱れる壮絶な戦い!「神旗争奪戦」
甲冑競馬と並ぶ2日目のクライマックスが「神旗争奪戦」。花火で打ち上げられた2本の御神旗を、数百騎の騎馬武者が一斉に追いかけ、馬上で奪い合います。馬と馬がぶつかり合い、人馬一体となって旗を目指す様子は、野馬追の中でも最も激しく、そしてドラマチックな瞬間です。見事、御神旗を手にした武者には、満場の観客から惜しみない拍手が送られます。
魅力3:現代に蘇った戦国絵巻!豪華絢爛な「お行列」
2日目の午前中に行われる「お行列」も見逃せません。総大将を筆頭に、螺貝を吹き鳴らす役、御神輿、そして約400騎の騎馬武者が、古式ゆかしく行列をなして雲雀ヶ原祭場地を目指します。キラキラと日差しを反射する甲冑や、色とりどりの旗指物が連なる光景は、まさに現代に蘇った壮大な歴史絵巻です。
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相馬野馬追におすすめの服装【熱中症に最大級の警戒を!】
7月下旬の野馬追は、猛暑との戦いでもあります。メイン会場は日差しを遮るものがほとんどないため、熱中症対策は万全すぎるほど徹底してください。
- 帽子は必須。できれば首元もガードできるつばの広いものがおすすめです。
- 服装は、吸湿・速乾性に優れた長袖・長ズボンが理想。直射日光から肌を守る意味でも肌の露出は少ない方が安全です。
- 大量の水分(水、スポーツドリンク)、塩分補給用のタブレット、タオル、冷却シートは必ず持参しましょう。
相馬野馬追は宿泊が必須!拠点都市からのアクセスが鍵
3日間にわたり、複数の場所で神事や行事が行われるため、祭りをしっかり楽しむには宿泊が欠かせません。しかし、会場のある南相馬市・相馬市周辺の宿泊施設は非常に少なく、予約は困難を極めます。そのため、多くの方は仙台など近隣の主要都市に宿泊し、電車で会場に向かいます。こちらも予約は早めに済ませましょう。
目的別!相馬野馬追におすすめの宿泊エリア
アクセスが良く、観光の拠点にもなるエリアをご紹介します。
エリア1:交通の要衝!ホテルも豊富な「仙台市内」
会場最寄りの原ノ町駅までJR常磐線で1本とアクセスが良く、ホテルの数も圧倒的に多い仙台市が最も現実的で便利な拠点です。祭りと合わせて、牛たんなどの仙台グルメや市内観光も楽しめます。
- ホテルメトロポリタン仙台
- ウェスティンホテル仙台
- 三井ガーデンホテル仙台
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エリア2:福島観光の拠点にも!「福島市・郡山市」
仙台のホテルが満室の場合の選択肢。新幹線が停車する福島駅や郡山駅周辺も拠点になります。会場までは距離がありますが、ここから五色沼や会津若松など、福島県内の他の観光地へ足を延ばすプランも立てやすくなります。
- ザ・セレクトン福島(福島市)
- ホテルハマツ(郡山市)
- ダイワロイネットホテル郡山駅前(郡山市)
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あわせて楽しみたい!相双・福島の観光&グルメ
祭りだけでなく、復興に向けて歩む福島の魅力にも触れてみましょう。
おすすめ周辺観光スポット
- 松川浦県立自然公園: 「小松島」とも称される景勝地。穏やかな潟の美しい風景が広がります。
- あぶくま洞: 8000万年の歳月をかけて創られた大自然のアート。鍾乳洞の中は夏でも涼しく快適です。
- 東日本大震災・原子力災害伝承館: 福島が経験した未曽有の複合災害の記録と教訓を未来へ伝える施設。
必食!ご当地グルメ
- 常磐もの: 福島県沖で獲れる新鮮な魚介類の総称。ヒラメやホッキ貝などが有名です。
- 円盤餃子: フライパンで円形に焼き上げる、福島市のソウルフード。カリカリの食感がたまりません。
- 喜多方ラーメン: 日本三大ラーメンの一つ。あっさりした醤油スープと平打ち熟成多加水麺が特徴。
まとめ:武士(もののふ)の魂が宿る、唯一無二の祭典へ
いかがでしたでしょうか。相馬野馬追は、単なる観光イベントではなく、この地に生きる人々の誇りであり、先祖から受け継がれてきた魂の祭りです。甲冑競馬の迫力、神旗争奪戦の興奮、そしてお行列の荘厳さ。そのすべてが、日常では決して味わうことのできない、強烈な感動を与えてくれるはずです。この記事を参考に万全の熱中症対策をして、2026年の夏、千年の時を超えた武士たちの雄姿を目撃しに行きませんか?